炭酸水の製造方法
最終更新日:2024.11.01飲料製造
近年炭酸水の人気が高まっています。需要の増加に伴い、炭酸水の製造に興味を持たれる企業も増えています。
では炭酸水工場を立ち上げるにはどのような設備が必要なのか等、炭酸水の製造工程について全体像を簡単に解説いたします。
炭酸水の製造工程
炭酸水とは、水に炭酸ガス(二酸化炭素)が溶けた飲料です。ヨーロッパなどの海外では天然の炭酸水もありますが、日本では人工的に製造することが一般的です。
ここでは、その製造工程について詳しく見ていきましょう。
水処理(ろ過、殺菌など)
炭酸水の原料は水です。使用する水や採水地の水質によって、適した水処理の方法は異なります。
例として、加熱殺菌や紫外線殺菌、ろ過装置などが用いられます。
定められた殺菌条件を満たすことができ、原水に合った水処理方法を選定します。
カーボネーターによる炭酸化
人工的に炭酸水を製造するには、カーボネーターという機械を用いて炭酸ガスを水に溶解します。この工程をカーボネーションと言います。
二酸化炭素は水の温度が低いほど溶解しやすいため、冷却された水を用い、さらに高い圧力でガスを注入することが効率的なカーボネーションにおいて重要です。
ペットボトルのブロー成形
炭酸水を詰めるためのペットボトルを製造します。
ブロー成形機という専用の機械で、プリフォーム(ペットボトルの基となるもの)を膨らませて成形(ブロー成形)します。
ペットボトルは既製品を仕入れることも可能ですが、プリフォームを仕入れて炭酸水工場で合わせて成形する方がコスト削減や環境負荷の低減に繋がります。
充填
ペットボトルに炭酸水を詰める工程です。
炭酸水は充填時にボトル口から泡が噴き出す恐れがあります。生産性の低下や製造ラインの汚染に繋がるため、充填ノズルや充填温度に工夫を施した充填機を選定することが望ましいです。
キャップ締め
充填されたボトルにはキャッパーでキャップを自動で巻き締め、密封します。
ラベル貼り
食品表示基準に従い、成分情報などを記載したラベルをラベラーで貼付します。
また、ラベラーには主にロールラベラー、シュリンクラベラーの2種類があります。
箱詰め
最後に完成した製品を段ボールなどの箱に詰め、出荷します。
炭酸水の製造工場を立ち上げるなら
ここまで炭酸水製造の基本的な工程をご紹介しましたが、工場立ち上げにはビジネス計画の策定や衛生管理体制の構築も重要です。
弊社では、飲料工場の立ち上げをご検討のお客様に向けて、より詳細な下記コンテンツをご用意しております。
原水の殺菌基準がより高いミネラルウォーターの製造を主軸にしておりますが、上記コンテンツは炭酸水製造にも対応しております。ぜひご参照ください。
現在の主流はコンビブロック方式
従来、各工程には個別の機械が使用されていましたが、近年ではコンビブロックというシステムが導入されています。
コンビブロックとは、ブロー成形、充填、キャッピングを一つに統合したシステムのことです。
設置面積を縮小でき、衛生管理がしやすいことから注目されています。
また、炭酸水の製造において重要となる温度管理にも優れており、品質と生産性の高い炭酸水製造に貢献します。
コストと品質を兼ね備えた炭酸水製造システム
弊社ではNewamstarの炭酸水製造システムをご提案しております。炭酸水製造プラントにおいて、必要な全工程の設備一式をご提案可能です。
Newamstarは中国最大手の飲料設備メーカーであり、80カ国以上に累計2,200以上の飲料製造システムを導入しています。
世界各国で活用できる品質と、コストメリットのあるシステムが特長です。
製品の詳細や炭酸水製造工場の立ち上げのご相談など、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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